Twitter、Instagram、Facebookなど、今や沢山のSNSが普及しています。
皆さんは、声も顔もわからないけれどなぜか波長の合う人と出会った事はありますか?
文字だけの会話ですが私には昔、心に残る素敵な出会いがありました。
始まりはTwitterから

私は当時、Twitterで趣味の音楽や映画などについて話す為のアカウントを作っていて、そこで共通の趣味を持つ人と交流を持って楽しんでいました。
そんな時、私の音楽系のつぶやきによく反応してくれるフォロワーさんがいて、好きな音楽の系統や映画鑑賞が趣味という点で意気投合をし、話が盛り上がりました。
その時私は失礼ながら、彼を女性のフォロワーさんだと思い込んでいたのですが、男性の方でした。(隠していたという事ではありません。)知った時は女性だと思って話をしていた為、少し驚きました。
ですが、彼とのTwitterでのやり取りはとても楽しく、いつの間にか私の日々の癒しにもなっていました。
LINEに昇格

ある程度お互い色々話した後、私達はLINEを交換する事になりました。
彼は丁度大学生になるという時期で、地元を離れて上京するという新生活真っ只中でした。なのでこの時はよく、寂しいと溢している事が多かったです。
少し心配な気持ちもありましたが、今日はこんな事があったよ。などと報告してくれるので、そんなところが弟の様に可愛いなと思っていました。
心細かった時に

私は、この学生時代に海外へ数週間滞在しました。
初めての異国の地に1人で降り立ち、出発早々にハプニングに見舞われ、ホストファミリーともなかなか打ち解けられずに、少しだけ孤独で寂しい気持ちになっていました。
そして明日からいよいよ学校が始まるという時に、私は緊張からか、夜も眠れなくなっていました。
そんな時、彼からラインが届いたのです。
「留学どうー?」
短いメッセージでしたが、私にとってはすごく嬉しかったのです。時差があった為、こちらは夜中の2時。
彼は、「時差あったよね、そっち夜中?!ごめん。」と言いましたが、私にとってはこの夜中のメッセージが救世主でした。
それから彼には、こっちに来てから起きた出来事や、悩みなども少し打ち明けました。
彼は、「大変だったんだねぇ笑」なんて言いながら、私のおしゃべりに付き合ってくれました。
このやりとりに、孤独だった私の心はとても救われた事を覚えています。
失恋から

帰国してから、彼とはお互いに返したい時に返事を返す様な、気まぐれにLINEを続ける関係でした。
この時私には好きな人がいて、なかなか進展せずもどかしさを抱えていたのですが、その人とは進展もないまま、失恋をしてしまいました。
悲しみに暮れていると、彼からまた気まぐれにLINEのメッセージが届きました。
前回の私のメッセージへの返答でしたが、誰かにこの悲しみを打ち明けたい気持ちもあり、思わず彼に話してしまいました。
「告白できる事がすごいよ、次の恋探そう!」と、彼は言ってくれました。
私にとって彼は、何でも気兼ねなく話せる様な、そんな存在に変わっていました。
話したいな

文面でのやり取りを続けていると、いつしか声が聴きたいなぁ…と思う自分がいました。
「Skypeとか電話とか、タイミング合えばしようね!」
と話していましたが、お互い就活や大学が忙しく、なかなかできずにいました。
そんなある日、いつも通り彼にLINEの返事を打っていました。
送信ボタンを押して、出先だったのでポケットへスマホを入れました。
その後数分経ってもう一回、スマホを開くと、彼の名前と通話のアイコン。私はどこかで間違えて、通話ボタンを押してしまったのです。
なぜか焦ってしまい、電話に出る事もなく咄嗟に通話を切ってしまいました。
その後彼からメッセージがきました。
「もしもーしって言ったのにー」
とんだハプニングでしたが、あの時もし、冷静になって電話に出ていたら少しでも話せていたかもしれない…と、自分の臆病さを呪いました。
その後もなかなか話す機会がなく、日々は過ぎていきました。
約束

彼とのやりとりの中で、お互いが好きなアーティストの話になりました。
その時私は、そのアーティストのライブチケットを2枚持っていて、同行してくれる人を探しているところでした。
「一緒に行かない?」
急すぎるよな…と今となっては思います。ですが当時の若さ故の勢いや、彼を気になってきていた事は事実でしたし、それ以上に友達として会って好きなものを共有したいという思いもあり、その時は迷いなく誘いました。
ですが彼の大学のスケジュール面もあり、まだわからないとの返答でした。
日にちがまだあったので、もう少し近くなっても同行者が見つからず、余ってるようだったら一緒に行こう、という結論に至りました。
それからまた日々は過ぎ、お互い忙しくしていたので、メッセージも前より少なくなり、とうとう最後には無くなってしまいました。
その間に私には彼氏ができた事もあり、完全に連絡を取らなくなっていました。
しかし私はふと、このライブの話を思い出しました。
ライブはその時の彼氏と行く事になってしまい、忘れているかもしれないけど一応その話をしなければ、と思い久しぶりに連絡をしました。
「久しぶり!前話してたライブ、貰ってくれる人見つかったんだ、ごめんね。」
彼からは
「大丈夫だよー!」
と返事が来ました。
しかしそこからまたやり取りが始まるでもなく、やはり自然とLINEは終わってしまいました。
Twitter等も、お互いフォローはしていましたが、その時自分自身SNS関係から少し離れていた為、前の様にやりとりをする事は無くなりました。
恋、とまでいったかどうかはわからないのですが、私たちの関係はここまでで終わってしましました。
それからしばらく経ち、ふとSNSを見ると、彼の投稿が出てきました。
どうやら彼女ができた様で、幸せそうなツーショットの投稿でした。
それを見て私もなんだか嬉しい気持ちになり、自然と笑顔が溢れていました。
初めは趣味の合う友達のような関係だった。顔も声もわからなかったけど、私の中では確かに、彼の存在が大きくなっていきました。
もし、声が聞けていて、顔が見えていたら…もっとこの関係が発展していたのかな?と思う事もありましたが、お互いがそれぞれの幸せを見つけている今となっては、良い出会いの一つとして私の心の中に残っています。
スマホの中で始まり、スマホの中で終わってしまった淡い恋のお話でした。
N482著著





