もう10年以上前、私が高校生のころに大人の男性と付き合っていたことがありました。
付き合っていたというより遊ばれていたという方が正しいのかもしれません。
まったくモテなくて世間知らずだった私には「彼氏がいる」という事実がほしかっただけだったのかもしれません。
出会って浮かれて現実に気づくまでのお話です。
高校掲示板で出会ったメル友は大人の男性
当時通っていた女子高ではメル友を作るのが流行っていました。
近くの工業高校などに通う男の子とメールをする→会う→付き合うというのが主流で、もし合わなかった場合は別の子を紹介する数珠繋ぎでいろんな人のメールをしていました。
私はどのメル友ともうまくいかず、周りの子がうらやましくてたまらなかったです。
そんなときに思いついたのです!自分で探せばいいんではないか?と。
当時もうひとつはやっていたのが「高校掲示板」でした。
いろんな高校の噂や悪口なんかが書いてある少し治安の悪いところでした。
そこでたまにメル友募集をしている人がいて、興味本位で捨てアドを作って書き込みをしたのです。いま思うとかなり危険な行為だったとは思います。
書き込んですぐにたくさんのメールがきました。もうそれだけで楽しくて、モテているような気持ちになりました。
その中にいたのが彼だったのです。20代で嘘か本当か分かりませんが、海上保安庁で働いてる人でした。ドラマ「海猿」が流行っていたこともあり、高校生の私には刺激的でした。
はじめての彼氏に浮かれる
親や先生以外の大人と触れ合うことなんてなかったので、いままでの同世代の子たちとは違うわくわくでメールをするのが楽しくて、会うまでに時間はかからなかったです。
はじめて会う日。2人でドライブをして、ファミレスに行きました。
緊張していたのですが、話が面白い人でずっと笑っていました。
ドライブをすることも、お金を出してもらうことも、全部全部はじめてのことばかりですぐに好きになりました。
ずっとドキドキしていました。
その日に「付き合おう」と言われてすぐにOKしました。
そのときの私は告白されたことさえもなかったので、最上級に浮かれていました。
次の日高校にいって友達に話したら「それって大丈夫なの?遊ばれてるんじゃない?」と心配されました。
バカな私はそんなこと耳にはいらずに「みんな嫉妬しているんだな・・」くらいにしか思っていなかったです。
はじめてのお泊りの約束
そこから毎日メールをして、たまに電話をして。とても幸せでした。
たまに連絡がなくてもドラマで見る通り「海猿」って大変な仕事だもんね!とプラスにプラスに考えていました。
2回目に会ったときには体の関係をもちました。初体験でした。
周りよりも一足早く大人になったことが嬉しくて痛々しい話ですが、学校で自慢していました。
相手のことなんてほとんど知らないのに、もう大好きすぎてたまりませんでした。
2回目以降は毎回ホテルでした。近くの駅に集合し、車でホテルに行く、駅まで送ってもらって解散という流れでした。
いま思えばツッコミどころだらけなのですが、大好きだった私にはなんの疑問もなかったのです。
連絡する頻度も少しずつ減っていて、少し不安になっていました。
そんなある日、泊まりにこないか?と誘われます。
はじめてのお泊り!即答で「行く!」と答えました。
どんな家に住んでいるんだろうと想像するだけで毎日わくわくしていました。
日付を決めて、親にも友達の家に泊まりにいくと嘘をついてその日を楽しみにしていました。
最初から付き合ってないじゃん
しかし、前日に「明日どうしたらいい?」とメールしたら返ってきた言葉は「忘れてた」でした。そして続けて「明日仕事だし無理だよ」と一言。
楽しみにしていた分、かなりショックで私はキレて電話をしました。
はじめての喧嘩でした。
向こうはかなりめんどくさそうにしていて、「うざい」「めんどくさい」「きもい」などかなりのひどい言葉をあびせてきました。
「私は彼女なのに!なんでそんなこというの!!」と私も怒りがおさまりません。
そして最後にとどめの一言を言われました。
「ってか最初から付き合ってないじゃん!」
私は信じられませんでした。いままでのは夢だったのか?一方的に電話を切られ大泣きしました。
すべてが信じられませんでした。
友達に相談すると「最初から言ってたじゃん!」と言われ、自分の愚かさに気づきました。
恋に恋していたことに気づいた日
その数週間後、いきなり早朝に彼から電話がかかってきたのです。
夢かと思いました。
「この前は本当にごめん。どうかしていたよ。友達とさっきまで会っていて、失ってはいけないことに気づいたよ。いまから会えないかな?」
かなりの早朝だったので、もしかしたら酔っていたのかもしれません。
その言葉がただ単純にうれしくて私は始発ですぐに会いに行きました。
謝られてまた付き合おうと言われました。
そして2人でホテルに行きました。
なぜか帰るころには少し冷たかったような気がします。
でも仲直りしてまたちゃんと付き合えることになったことが嬉しくて、友達にすぐメールで報告をしました。
そこでいつも怒らない優しい友達に怒られたのです。
「あんたは恋に恋してるだけだよ!目を覚まして!もう会っちゃダメだよ!」
恋に恋してる・・・?振り返ってみればそうだったかもしれません。
相手のことが好きではなく、彼氏がいるという事実や雰囲気に浮かれていたのかも・・とやっとそこで目を覚ましたのです。
よく考えてみると相手に都合のいいときにホテルに行っていただけでした。
バカで何もかもはじめてだった私はそれが恋愛だと勘違いしていたのです。
浮かれているなと思ったら1度立ち止まって考えることは大切
そこから連絡をとることも会うこともやめました。
世間知らずな高校生が大人と出会い、恋に恋して目が覚めるまでにはかなりの時間を要しました。
でもこの経験で少しだけ大人になることができました。
あれから10年以上たっていますが、この経験はいまも忘れることはありません。
恋に恋している状態が1番危険です。
もしあなたが恋をして浮かれているかもしれない!と思ったときは、1度立ち止まって本当に相手のことが好きか考えてみましょう。
spewflord著




