学校での出合い

恋愛と友情

初めての高校生活を楽しみにしていた、美穂(仮名)。彼女は中学3年生のときに「恋愛ノート」を作り、こう綴りました。

「高校生になったらカッコいい彼氏をつくる!」

そんなキラキラした高校生活に胸を躍らせていた彼女の体験談を紹介します。

高校1年生の春。体育館で入学式を終え、美穂は教室に戻りました。1番後ろの席だった彼女は(どんな子達がいるのかなぁ、、)と思いながら、クラス中を見渡しました。「ガラン!」とドアの開く音。緊張感が漂う教室に、体の大きめな担任の先生(男性)が教室に入って来ると、自己紹介をする流れになりました。

「今から、自己紹介をして交流を深めてください」

窓側の1番前の席から順番に、クラスメイト達が自己紹介を始めていきました。そんな中、美穂はある男子に目を奪われました。出席番号1番のバスケが得意だと話していた「優斗(仮名)」という名前の彼。1人だけ、オーラの輝き方が違いました。そして「一目惚れ」しました。その日から、彼女は勉強よりも恋愛に集中し、帰宅しても勉強ではなく「恋愛ノート」に彼との出来事を毎日書き続け、優斗くんのことばかり考えるようになりました。(どうしたら距離が縮まるのかなぁ、、)

一目惚れしてから数週間。何も進展することなく、時間だけが過ぎてしまうことに、美穂は不安な気持ちでいっぱいでした。そして入学してから1か月。ある朝、美穂は電車に乗り、いつもと同じ景色の見える車両に乗って学校に向かっていると、なんと優斗くんの姿が。彼も同じ車両に乗っていたのです。(あれ、いつも見かけないに珍しいなぁ、、)彼女は思い切って「おはよう!」と声を掛けました。すると「お、おはよう!」と優斗くんは驚いた様子で挨拶を返してくれました。「今日はこの電車に乗っていたんだね」と美穂が話しかけると「いつも乗ってるよーーー!」と少し慌てている様子で話す彼。

そして、彼女は(今ならチャンス、、)連絡先を彼と交換し合いました。クラスでは、周囲の目も気になり、なかなか話しかけることが出来ずにいた美穂。わずかな時間ではありますが、朝の電車は彼女にとって特別な時間となりました。

そんな時、ある出来事が起きました。クラスのムードメーカーでもあり、美穂と1番仲良しの「亜優美(仮名)」。昼休み中に亜優美は「クラスで誰か気になっている人とかいないの?」と聞いてきました。美穂は(亜優美になら教えてもいいよね)と思い、彼の名前を小さい声で伝えました。しかし、亜優美は「え、優斗くんは他校の女子と付き合っているらしいよ」と言いました。その言葉は、美穂にとって“とても辛い言葉”でした。心に矢が刺さった感覚。普段は、誰よりも友達思いの優しい美穂。

「私の気持ちを知っているくせに、なんでそんなことを言うの」と言う美穂。この時、亜優美に初めて冷たい態度をとってしまいました。

そして、悲しい気持ちで昼休みも終わり、あっという間に1日が過ぎていきました。翌朝、美穂はいつも乗っている車両から、1つ前の車両に移り学校へ向かいました。電車は駅に到着。すると、こっちを見つめてくる男子がいました。その彼は、優斗くんでした。美穂は思わず目を逸らしましたが、歩いて向かってくる人影。彼は「今日学校に来ないんじゃないかと思って、心配してた」と美穂に声を掛けてきました。彼女は強めの口調で、思わず「私なんかと話していたら、彼女悲しむよ!」と言いました。

「彼女いないんだけど、、」と不思議そうな表情で話す優斗くん。美穂は訳が分からなくなり、走って学校まで行きました。「はるか彼方まで走っていきたい」そんな気持ちになりました。

そして、美穂は教室に入ると亜優美の席に行き「優斗くん、彼女いるんだよね?亜優美この前そう言ってたよね?」と聞きました。亜優美は黙りこみ、しばらくしてこう言いました。

「私、嘘ついてた、優斗くんが好きだから。でも、優斗くんが他校の女子と歩いているのを見たことは本当だよ」と正直に涙ながらに教えてくれました。美穂は(亜優美が優斗くんのことを好きだから、他校の女子と歩いているところを見たって言うんだ、、)そう思い、その日から亜優美のことを少し遠ざけるようになっていきました。

学校が終わり、帰宅してから美穂の携帯に1件の着信が。優斗くんからでした。「亜優美から全部聞いた、なんかごめんな。実は俺さ、ずっと前から美穂のことが好きだったんだ」美穂は「私もずっと好きでした」と伝え、2人は付き合うことになりました。

月日は流れ、高校2年生になった美穂。彼女の青春が突然「幕」を閉じました。容姿が美しかった優斗は、後輩たちの間で密かに噂になっていて、美穂に隠れて浮気をしていた事実が発覚しました。

その事実を教えてくれたのは「亜優美」でした。

そんな美穂から私は高校時代、大切なことを教えてもらいました。それは「恋愛と友情の両立は難しいけど、迷ったら自分のことを1番大切に思ってくれている人を大事にしよう」

彼は今、どこで何をしているのか分かりませんが、今でも「美穂」にとって「亜優美」は“大切な親友”です。

 

r668著

 

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