学校での出合い

1週間だけ付き合った彼のことが、数年経った今でも気になっている話

はじめまして、こんにちは。【サナ】と申します。現在メーカーで営業として働いている、ごく普通の社会人です。私は高校生の時、3人の男の子と交際しました。わかっていると思いますが、もちろん同時進行じゃないですよ。

今回はその中で2番目にお付き合いをした男の子のことを思い出しながら話していこうと思います。

 

苦手なタイプ

彼の第一印象はズバリ、「苦手なタイプ」でした。いつも仲の良い男子グループで騒いでいて、噂話も大好き!って感じの、落ち着きのない典型的なザ・男子高校生。先生にも目を付けられていて、よく怒られていたような気がします。

そもそも私は、先生によく怒られているタイプの同級生が苦手でした。自分で言うのもなんですが、私の学生時代は誰から見ても優等生だったんです。校則遵守、成績優秀、学級委員で生徒会役員で部活動部長。もはや役職コレクターみたいなもんでした。先生に怒られることなんて恥ずかしいし怖いし、良い子でいなきゃ、と思っていました。

だからこそ、先生に怒られて平気な顔をしている同級生のことが苦手であると同時に、少し羨ましい気持ちもあったと思います。なんだかんだ先生たちも、手がかかる生徒ほど可愛いと思う気持ちがあったんでしょう。そういう問題児な生徒って案外先生と仲良しなんですよね。

話が少し逸れましたがとにかくその彼は一番苦手なタイプの男の子で、私はいつも関わらないように遠巻きに騒いでいるのを見ていました。ほとんど話したことも無かったと思います。

 

その告白、私で合ってますか?

そんなある日、その彼といつもつるんでいる男の子が珍しく話しかけてきました。「◯◯って好きなやついるの?」・・・私でも流石にわかります。いつも特に話さない男子からこんな質問されるときは、大体「誰かが私のことを好きらしい」という根拠もない噂が一人歩きして、クラスみんなから冷やかしの目で見られるんですよね。

「いない」としか言えないのでそう答えると、その男子はにやにや笑いながらどっかに行きました。そういうノリも「私の苦手な男子」感がすごくてめちゃくちゃ微妙な気持ちになったのは覚えています。

後日、今度は例の彼が仲良しのそいつと一緒にやってきて、「好きなので付き合ってほしい」という旨のことを言いました。私、そのときほとんど初めて彼と話をしたんです。

「私で合ってる?」

「うん」

「・・・話したことないよね」

「うん」

 

告白されること自体そんなにあることではないですし、断る理由も無かった私は苦手な彼と付き合う?ことになりました。

 

なんか違う気がする

高校生って本当に適当に恋愛していたなあと今となって改めて苦い気持ちになるんですが、彼と付き合って数日経っただけで、「あ、なんか付き合うことにしたの、違ったかも」って思ったんです。クラスで冷やかしの目で見られることが嫌だったこともありますし、彼のことがやっぱり少し苦手だったのもあります。それは彼のことが嫌いだったわけじゃなくて、彼のような人は私みたいな真面目な人間のことを、きっとつまらないやつだとバカにしてるんだ、好きとか言ってからかってるんだ、と思っていたから。

大人になってわかるんですが、私は彼と一緒にいる自分にあまりにも自信がなかったんです。彼は私に対してとても優しかったし、数日話をしてみて彼が冗談で告白をしてきたわけじゃないこともちゃんとわかりました。教室で騒いでいる近寄りがたい彼と、私と一緒にいる彼はなんだか違う人みたいでくすぐったかったです。

なのに私は、彼と一緒にいる自分が恥ずかしい、周りの同級生に冷やかされるのが恥ずかしい。そう思って彼に付き合うのをやめると言ってしまいました。その間、わずか1週間くらいでした。

 

大人になっても

私のことをどうして好きになってくれて、私が別れたいと伝えたときどんな気持ちにさせてしまったのか、彼と答え合わせをすることはもうできませんが、十数年経った今でも彼のことを思い出して心がキュっとなります。この感情は、「彼にずっと片想いしている」と表現しても良いかもしれません。あのとき彼の気持ちにちゃんと向き合わなかったこと、自分の気持ちとも向かい合わなかったことへの、未練でしょうか。それがいつまでも心から消えないんです。

周りの目や、自分以外の誰かがどう思うかなんて、特に恋愛において本当に関係ないし気にしなくて良いことです。「自分の気持ちにちゃんと向き合う、自分を大事にしてくれる人の気持ちにもしっかり向き合う」ということの大切さを、大人になった今でもたまに、彼は私の心に現れて教えてくれます。

 

689著

出会い系マッチングサイト情報