ナンパしての出会い

恋にはならなかったけど勉強になった出会いでした

ナンパがきっかけで付き合うことってありますよね。

付き合うまではいかなくても、そのまま一緒に遊んだり、LINEを交換したり。

私は自分から知らない人に声をかけるのが苦手なので、気軽に声をかけられる人はスゴイなぁ、と思います。

いくらタイプの人がいても、いきなり声をかけるのは勇気がいりますよね。

今回はナンパをされた話をするのですが、私目当てではなく、友人目当てのナンパでした。

友人の言動から学びを得た、記憶に残る経験です。

 

可愛くて明るい友人「サヤカ」

私の友人「サヤカ」は、とても可愛い容姿をしているので、頻繁にナンパをされていました。

高校1年生の時に同じクラスとなり、お互い漫画やアニメが好きだったので、すぐに仲良くなりました。

一緒にライブに行ったり、旅行をしたり、その関係は卒業後も続きます。

成人した後は、2人ともお酒が大好きになったので、頻繁に飲みに行っていました。

毎回駅で待ち合わせをし、お店の開店時間と同時に入店するのが、お決まりのパターン。

そして彼女と飲んでいる時は、男性から声をかけられることが多かったんです。

可愛いうえに性格も明るいので、魅力的に見えるのには納得できます。

いつもであれば「じゃあ一緒に飲もう」となるのですが、その日の私はすぐに返事ができませんでした。

サヤカには、結婚を前提にお付き合いしている彼氏がいたからです。

断った方がイイと思いましたが、ナンパされ慣れていない私は断り方に迷ってしまいました。

困ってサヤカと目を合わせると、彼女は「いいよ!一緒に飲もう!」と言ったんです。

私が心の中で驚いているうちに、別の店で飲みなおすことが決まり、男性陣は先に出て待っている、と言ってその場を離れました。

「サヤカいいの?彼氏さんにバレたらマズくない?後で私も怒られるの嫌だよ?!」

「大丈夫だよ、言わなきゃバレないって」

心配する私をよそに、彼女は「タダ酒飲めるよ!ラッキー♪」と、上機嫌。

これが経験の差ってことなんですかね。

可愛いだけじゃない、強かで逞しい彼女に感心した瞬間でした。

 

優秀アピールをする男性陣

お店を出ると、待っていたのはスーツ姿の男性4人組。

次のお店に電話をしてくれたようで、駅近くのお店にすぐ入れました。

「ナンパ慣れしてそうだな」というのが、彼らの第一印象です。

席に着いて簡単な自己紹介から始まりました。

彼らは同じ銀行に勤める同僚4人組で、よく一緒に飲んでいるそうです。

普段はナンパなんてしないけど、楽しそうに話す私達を見て一緒に飲みたいと思った、とのこと。

絶対サヤカ目当てでしょうけどね!

銀行員というと真面目そうなイメージがありましたが、とても気さくで、話しやすい方々でした。

楽しく飲めそうだな、と思っていたのですが、次第に話題は彼らの自慢話に変わります。

「〇〇大学出身」とか「〇〇の資格をもっている」とか。

サヤカに対し、自分がいかに優秀なのかをアピールするように、自慢話は止まりません。

面倒な人達につかまってしまったな、と思ったのですが、サヤカは楽しそうに話を聞いていました。

彼女は元々、学歴や年収に興味のない人です。

しかし彼らの武勇伝を、心の底から感心するように聞いていました。

サヤカが真剣に話を聞くので、彼らの自慢もヒートアップ。

終始、武勇伝の弁論大会となりました。

 

相手は赤ちゃん!

なぜサヤカは興味のない話を、とても真剣に聞けるのだろう。

ずっと我慢するのは疲れないのだろうか。

サヤカと一緒にトイレに行ったタイミングで聞いてみました。

「自慢話ばっかりで、正直疲れない?」

「赤ちゃんって思えばいいんだよ」

想像もしていない答えが返ってきました。

曰く、赤ちゃんの仕事は「寝ること」「食べること」「泣くこと」だけ。

それ以外に何かができるのはエライ!

そう思えば、何を言っても、何をしても心の底から凄いと思える、と言うのです。

なるほど!その手があったか!

目からウロコの返答でしたが、とても納得できました。

たしかに赤ちゃんだったら、歩くだけでもエライと思えますよね。

この考え方は、様々なシーンで有効だと思います。

苦手な人と話すときも、相手は赤ちゃんだと思えば腹も立ちません。

お互いが嫌な気持ちになることのない、画期的な方法だと思いました。

 

勉強になった出会いでした

もしサヤカが私と同じように、我慢をしながら話を聞いていたら、辛い時間のまま終わっていたでしょう。

男性陣も私達のつまらなそうな気配を感じ取り、気まずい雰囲気になっていたかもしれません。

赤ちゃんと思うなんて失礼かもしれませんが、相手に分からなければ問題ないですし、大事なことは、皆が楽しくすごせることだと思います。

実際にサヤカからこの方法を聞いてからは、私も楽しく男性陣と話すことができました。

その場の空気を悪くすることなく、自分自身も嫌な気持ちになることはなかったです。

考え方を少し変えるだけで、状況はいくらでも変えられるんですね。

男性陣と別れ際にLINEの交換をしたのですが、その後、連絡することはありませんでした。

しかし彼らのおかげで苦手な人との付き合い方が分かったので、今でもとても感謝しています。

サヤカはその時の彼氏とめでたく結婚し、現在は2児の母です。

子供は2人とも男の子なので「体力がもたない…」とよく言っています。

しかし色々な意味で男の扱いに慣れている彼女ですから、上手くこなしているのでしょうね。

697著

ABOUT ME
admin-sait
.