隣人にて出会う

子供過ぎて告白すら出来なかった私、そんな私に待っていたのはまさかの・・・

噂好きな母

私には10歳年上の好きな人が居る。 出会ったのは中学3年で受験が控えている頃だった。 同じアパートの1階に引っ越してきたのが、その人(圭ちゃん) 私と母親は2階の部屋で、仲良く暮らしていた。 「1階の空き部屋に誰か引っ越してきたみたいよ」 噂話が好きな母親の病気がまた始まった。母親は悪い人ではないのだが、とにかく噂話が好きで、どんな小さな情報でもご近所さんに話したがる。 「その内、会う事もあるんじゃない?その時に挨拶すれば?」 そう言うと 「ちょっと見て来るから」と出て行ってしまった。 15分後に戻ってきた母は 「若い男の人!若いのにちゃんと挨拶して感じの良い人だったわよ」 何が嬉しいのか楽しそうに話している。

同じアパートに引っ越して来た高校教師

母は今、引っ越してきたその人に関心があるようで、毎日聞きつけた情報を話し得意げにしていた。 母の情報によるとその引っ越してきた人は、25歳で独身、高校の教師をしているらしい。 「小絵も勉強教えてもらえば?」 そう言っていたが、そんな図々しい事出来るわけない 私がその人に会ったのは日曜日、友達と図書館で勉強するために出かける時、1階の部屋が開いてその人が出てきた。 学校の教師と思えない、カッコイーお兄さんという感じだった。 「こんにちは、初めまして!ここのアパートに住んでる人?」 「はい、2階の立花です、母とは会ってると思いますが…。母失礼な事言ったりしてませんか?」 「大丈夫だよ、お母さん明るくて面白いね」 と笑った。 恥ずかしくなり、「友達と約束していて送れるんで失礼します」と言い走り去った。 (全くお母さんは~!笑われたじゃない) それから、登校する時や友達と話していて遅くなった時など、良く会うようになり、話しながらアパートまで帰ったりするように 歳が離れている事もあり、お兄ちゃんのような感覚で話すことが出来、圭ちゃんも私の事を妹のように接してくれた。

自分の気持ちに気づいたきっかけとは?

数か月過ぎた頃、母が圭ちゃんに勉強を教えてくれないかと、頼み込んだようで 私は日曜日だけ圭ちゃんの部屋で勉強を見てもらう事になった。 「こんなお金にならない事、よく引き受けたね」 「小絵ちゃんに合格してもらいたいからね」 と圭ちゃんは笑った。 圭ちゃんは真面目に勉強を教えてくれ、私は日曜日が楽しみに… 次の週の土曜日、母から 「明日の勉強は見てあげれないって電話があったわよ!圭君、風邪をひいて寝込んでるみたいよ」と言われた。 (圭ちゃん、一人だしご飯とかどうしてるのかな?明日、おかゆと果物でも持って行ってあげよう) 次の日、作った事も無いおかゆを作り、圭ちゃんの部屋へ ドアのカギは開いており 「圭ちゃん、入るよ~おかゆ持ってきたから」 と部屋へ入ると知らない女の人が、圭ちゃんの頭のタオルを変えている所で 私はビックリして、「ごめんなさい、圭ちゃん熱があるって聞いたから、誰か居ると思わなくて」 そう言って部屋を出た。 誰だろう?圭ちゃんの彼女?そんな事、一言も聞いてない! 何だか無性に腹が立った。 圭ちゃんが他の女の人と居る所なんて見たくない! この時、圭ちゃんの事が好きなんだと気づいた。 それから3日後、圭ちゃんの熱も下がって元気になった圭ちゃんは会うと 「来てくれたんだってね、おかゆもありがとうね。ちゃんと食べたから」 と言った。 あの時、居たのは誰だったのか怖くて聞けずにいると、 「大学の同級生に薬を買ってきてくれって頼んでね、小絵ちゃんビックリしたよね?」 そう言っていた。 今はこのままでいい、告白するには私は子供過ぎる。 もっと大人になって圭ちゃんに相応しい良い女になって告白しようと決めた。

まさかのプロポーズ!

受験には見事合格!圭ちゃんも一緒に喜んでくれ、高校生となった。 高校3年間、圭ちゃんとは変わらず兄と妹のような関係、いろんな事を話し相談にものってもらい本当の兄妹のように仲が良かった。 そして今私は20歳、圭ちゃんは30歳になった。 私は圭ちゃんの部屋へ行き、 「圭ちゃん、話があるんだけどいい?」 圭ちゃんはテレビを見ながらビールを飲んでいた。 「小絵ちゃん、どうしたの?」 私は圭ちゃんの部屋へ上がり、どう話そうか考えていた。 (昨日、あんなに考えたのに頭の中が真っ白でどう話そう) 「あのね、ビックリすると思うんだけど…」 「圭ちゃん、私ね圭ちゃんと知り合ってからずっと好きだったの」 圭ちゃんは笑顔で聞いてくれ 「うん、知ってたよ、だから小絵ちゃんが大人になるまで待っていようと思ってね」 そう言うと圭ちゃんは私の頭を撫で、 「僕のお嫁さんになってくれる?」と言った。

a341著

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