職場での出会い

年下先輩との恋

この話は、私が過去に勤めていた某食品工場での懐かしくも

ありがとう と言う気持ちを思い出す遠い昔の話です

僕の名前はY。アスベストの除去の仕事をしていて近場の仕事がどんどん無くなり日給が稼げなくなっていました。

生活が苦しく転職する事となり、某食品工場に勤務して3ヶ月ほど経過しパートさんや他部署にも顔を覚えてもらった頃いつものように黙々と作業をこなしていました。元々機械が大好きで少しの機械トラブルは得意げに直して周りからも頼りにされていたのが心地よく、いつもお気に入りのスパナを記帳台の上に常備していました。そこに一人の女の子(管理部門の若手)が来て(ねぇ!)

鋭い目つきでこちらを見て怒っているのか不機嫌そうに呼んできました。僕は(顔は美人さんなのに••••)と思っていました。彼女は(このスパナは何ですか!?4S的にアウトです!だらしない!)と相変わらず鋭い目つき••••。ですがこの時から、あの子は笑顔があれば本当に可愛いのになぁといつも思うようになっていってました。その子の名前はKさんと言います。

そんな毎日を淡々とこなし、およそ10ヶ月経過してすっかりそのKさんが怖くて仕方ない頃に自分にOJT担当として新卒の女の子を指導する教育担当になりました。この女の子はOさん。明るく天真爛漫で素直な良い子でした(とんでも無い子の担当になるかドキドキしていた)一通りの仕事をおよそ2ヶ月教えて、よし•••今の状態なら任せられるなと思って各作業を任せていました。その時Kさんが遠くから近づいて来るのが見えて、僕はOに(うん!O!俺は今から冷蔵庫に隠れる!この作業をお前に任せるぞ!)そしてOさんは(またですか〜!?もぉぉ〜〜!)と。実はOさんには全て話していて、Kさんが苦手なことを話していて度々Kさんからの脱走の手助けをしてもらっていたのです。

Oさんが完全に一人で業務を任せられるようになって、最後の復習として工場のラインの製品出口で説明している時にKさんがヒョコっと現れて無言で製品を見ています•••やばい•••怖い•••。三人無言。なのにOさんは何故かニコニコしてる。なんだ?するとOはいきなり(なぇねぇKちゃん!Yさんね、Kちゃんの事が好きなんだって!)え!?いや確かにたまに見せる笑顔はとびきりに可愛いのになぁとかあの子のあの姿勢は真面目さから来るものだよとか言ってたけど‥。パニックしながOさんに(お前ばか!何言ってやがるんだ!)と言ってOさんを見るとニコニコがニヤニヤに変わってる感じがしました。Kさんに(すみません!コイツこう言うところがたまにあるんですよ〜!困ったもんですホントに😅)と言いながらKさんを見ると、トマトのように顔が真っ赤になりながら首を傾げるように下を向いて去っていきました。

これがきっかけなのかどうか分からないけど、それからは頻繁にKさんが声をかけて来るようになった。ある時は

(ねぇあのさ、機械得意でしょ?あの製品こんな形で出来上がるんだけど)とか

(ねぇ!あそこの課のX線にこんなエラーが出て止まってるの!助けて!)とか

Oさんはそれを見ていつも

(あらあら〜?Yさんめっちゃ頼られてますね〜)と••••

そんなこんなの毎日でKさんとOさんに呼ばれてはせっせと色々な課に駆り出されてはレスキューするが続き、上層部にその功績が認められて昇進した。昇進式(制服の帽子に役職のシンボルであるカラーラインが巻いてある帽子を渡される)を受け取り式場のドアを開け外に出ると

Oさんが(Y係長!おめでとうございます!Y係長の部下である事を誇りに思います!)とニコニコしている

その横でKさんが鋭い目つきはいつもと変わらないが柔らかい表情で

(Y係長。いつもありがとう。頼りにしてました)と

Oさんが昇進祝いに居酒屋を予約したから来いと言うことでその居

酒屋に向かった。そこにはパートタイマーのフィリピンのおばちゃ•••おねぇ様たちや、Oさん以外の可愛い弟子たちや先輩社員の皆様たちでおおいにお祝いしてくれてグデグデになって外の風にあたるために少し外に出た。

Kさんも外にいて少しお礼を言おうと近づいた。

自(お疲れっす。いや〜洗礼嬉しいけどもう飲めないっすわ笑)

K(すぐ辞めると思ってた。Yさんの配属されたあの課はみんな辞めるの)

自(でしょうね。明らかに他の課よりも各マシンはボロボロ。いや、人員はみんなそんな環境下で長期間耐えて来たファイティングスピリットを持った素晴

らしい人たちが沢山いると感じました)

K(でもみんな辞めてしまって、どうせYさんも居なくなる一人だと思ってました。)

自(人にはそれぞれ得意不得意あります。たまたま僕の得意な分野でピンチになってる場所にハマっただけっすよ。んであの当時、自分は超絶貧乏で辞めたら後がなかっただけでして目の前に現れる問題に対して一生懸命アタックしていく以外の選択肢がなかっただけっすわ。ははは)

K(ずっと見てたよ。みんなが帰った後一人で機械直してたの)

 

自(見てたんすか〜。参ったな。いやねKさん。入社当初は自分がクビにならないように振る舞っていたんですよ。得意分野を活かしながら人よりも目立とうと。でもいつもマシンが原因でトラブルに疲れてしまっているみんなを助けたいって気持ちに変わってそれで、内緒の残業をするようになったんす)

K  こっちを黙って見ている

自(でも一つづつマシンを直して次の日にみんなが治ってる!って言って喜んでくれて早く帰れたと喜んでくれて、それがなんか辞めれなくなっちゃって。いつの日からか自分のためよりも、みんなのためにやるんだ。ってなっちゃってて。ははは)

K(ずっと見てました。Yさんあの••••)

自(ん?)

 

K(私の恋人になってください)

自(え?え!?)

そこにOさんが現れ

O(Kちゃ〜ん!うまく行った?へへへ〜 Y係長!昇進祝いです!)

Oはクスクス笑ってる。コイツ‥気の利いた悪戯の天才なのか‥

もちろん僕は迷う事なくお付き合いさせていただく事となり今でも仲良く幸せな毎日を過ごしています。

O!ありがとよ!これはいつもOさんに仕事を任せて彼女が見事達成した時に言っている言葉です。

幸せな悪戯を自然にできるOさん

そしてガムシャラに目の前の事を一心不乱に(自分のために始めたスタート)が(誰かのため)に変化していった姿が、きっと鉄壁の心を持った人にも刺さったんだと思います

その後僕たちは結婚し現在幸せに暮らしています

              ありがとう!

             O!!今回も!ありがとよ!!

 

y528著

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