職場での出会い

新入社員同士の恋

<新人研修での出会い>

理沙と出会ったのは新卒で入社した会社の新人研修での事だった。彼女は整った小顔に華奢な体さらに低い身長と僕のど真ん中のストライクタイプだったので完全な一目惚れだった。しかも同じ班だ!!これは仲良くなるチャンスと思った。

<積極的なアプローチと裏目>

舞い上がった僕は彼女に積極的に関わろうとした。いつも積極的に話しかける様にし、グループ討論では横に座って意見には積極的に賛同した。また昼食はついて行ってまでしていつも一緒に取る様にした。でも僕のこの積極的な姿勢は周りから見たら浮いている様で、次第に「お前理沙に気があるの見え見えだぞ。」、「ちょっとあからさま過ぎないか?」と白けた目で見られる様になった。彼女も周りの空気を察していて、ある日僕がアフター5のカラオケに誘おうとすると、「ごめん私今彼氏いるから男の人と2人でそういうのはちょっと。」と断られてしまった。それ以来彼女とは気まずくなり、お互い話すこともなく新人研修期間の1カ月を終えた。そして僕は商品開発部へ、彼女は品質管理部へそれぞれ配属された。

<再開>

配属されてから1年が経過した。最初の頃は“あの出来事”の事を引きずっていたが、仕事が忙しすぎてすぐに忘れていた。するとある日、ある新製品開発プロジェクト案件が立ち上がり、僕の部署が開発した商品を理沙の部署で評価/検証する事になった。ということは彼女と久し振りにまた接点が出来た訳だ。僕は少し嬉しくなったのと同時に、“あの出来事”があったから若干の再開には若干の不安を抱えていた。彼女の方も最初は僕と話すのに少しぎこちなかったが、仕事上での打合せもあったのですぐに新人研修初期の頃の様に話せる様になった。業務上では彼女に評価してもらう項目が多かったので自然と良く接する様になり、仕事がらみではあったが濃密な時間を彼女と過ごす事が出来て嬉しかった。

<打ち上げと縮まる距離>

そしてプロジェクトは無事に成功した。僕は無事に終わった事に安堵したのと同時に、彼女との接点がまた無くなってしまう事に寂しさを感じた。そんな時にプロジェクトの打ち上げと称した飲み会が開かれる事になって彼女も僕も参加した。飲み会ではお互いに苦労した間柄だったので大いに盛り上がった。そしてその流れから彼女はこう言いだした。

「新人研修の時はごめんね。あの時高尾君(僕のこと)あまりにも積極的過ぎてちょっと回りの人も引いてたからお誘いには乗りにくくて。」

「うん分かってる。僕も今思えば大人げないな~って思うよ。理沙ちゃんが被る迷惑も考えないでちょっと突っ走り過ぎたね。僕の方こそごめんね。そういえば彼氏とは順調?」

「ううん別れた。」

「えっ!?そうなの?」

「うん実は同じ班の芝原君に告白されて皆にはこっそり付き合っていたの。でも新人研修終わってから何か違うっていうか、私にそこまで興味示してくれなくなったんだよね。それで気付いた頃には他の女の子と浮気しててさ。」

「そうなんだ。それはひどいね。」

「うん。逆に周りが引くぐらい積極的に来てくれた高尾君の事時々思い出しちゃった(笑)。」

ちょっとドキッとした。でもそこで付き合おうとか言ったらまた前の繰り返しだからグッとこらえてもう少し話をしてみる事にした。

「そうか思い出してくれてたんだ。でもつらかったよね。もう立ち直った?」

「ありがとう。今はもう大丈夫かな。」

「今度は私の事大切にしてくれる人と一緒になりたいな。」

その日以来彼女と少しずつ仕事とは関係ない所で連絡を取り合う様になった。

<念願の交際>

そして2人でどこかに出かける様にもなった。飲み会以降彼女と距離が縮まっていたのだがまだ友達の様な付き合いだった。しかし”ラインをマメに送る、彼女の事は何でも覚えている”の様に僕がとにかくマメに尽くす姿が、彼女にとって元カレの芝原と違う魅力に映ったのか、次第に僕に魅せられていく様だった。僕もその雰囲気を察していたのでこれはいけると思い切って告白したらOKの返事をもらえたのだった。僕は心底うれしかった。ようやく念願の人と付き合える事が出来たのだ。喜びと同時に絶対に彼女を手放すまいと決意したのだった。

<将来の夢>

彼女との交際が始まってから1年が経過した。その間喧嘩をする事もあったが今の所交際は順調だ。そして僕はそろそろ彼女との結婚を考えている。彼女は僕の人生で一番好きになった人だ。その人と幸せな家庭を築いていきたい。

 

t629著

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