ある日の私

少し肌寒くなりかけてきた頃。
その日私は、友達と駅でさよならをし、一日遊んだ帰りでした!
もう夜の20時頃、明日も仕事はお休み!
だからか、なんとなくまだ帰りたくない気分。。。
でももう夜は遅いし、薄着で出てしまったから寒いし。。。
そんな気分を抱えながら、音楽プレーヤーを付け、急ぎ足で電車へ向かっていました。
するとふと、自分の横を同じ急ぎ足で歩きながら、声をかけてきている人がいることに気が付きました!
「お姉さん、さぶそうやね~」
私が彼に気付くと、彼は自分のことを物凄い勢いで話し始めました!
彼はスーツを着ていました。黒髪に眼鏡でインテリ系、背はそれほど高くありません。
彼は出張帰りで、誰かとご飯を食べたい気分とのことでした。
私は迷いました。
普段の私なら、無視をするか、断ります。
でもなんでか、その日は「別にご飯くらい付き合ってもいいかな」と思えたのです。
きっと、私のまだ帰りたくない気分と、彼の上手い言葉がけが合わさったのでしょう。
そして、彼のご飯に付き合うことになりました!
彼とのご飯

私と彼は、近くの居酒屋に入ることにしました!
和風調のカウンターに通され、横並びに座ります。
日本酒や焼酎がずらっと並んでいます!
彼はそういうようなお酒に詳しいようで、これはどこのお酒だとか、味はどんなだとか教えてくれました!
彼はまた、地方に詳しくて、いろんな地方の話もしてくれました!
旅行が好きな私は食いついて、「いいな~、行ってみたいな~」と夢見心地で言っていると
「また連れてったげるけん」
と言われ、
私は、「一回会っただけの人にそんなこと言えるんだ~」と、不思議な気持ちで彼を見ていました。
帰り道に、彼が
「俺の仕事なんやと思う?」
と聞いてきました。
「ヒントは文系」
私は、そんなはずないやろうなと思いながら、冗談半分で
「弁護士さん!」
と答えました。
「正解!なんで分かったん!」
「えっ!そうなんですか!?」
言った私の方がビックリです。
なんと彼は弁護士でした!
でもまだ本当かは分かりません!簡単に信じてはいけないなと半分疑いながら、その日は別れました。
彼からの連絡

それから1週間ほど経ち、彼から連絡が来ました。
「ご飯に行かへん?」
私は彼のことを信じてはいませんでしたが、前回楽しかったこともあって、またご飯に行ってみることにしました!
今回は焼肉です。
彼はほとんど毎日外食、しかも接待らしく、いろんな店を知っていました。
美味しい焼肉を食べた後は、バーに連れて行ってくれました!
バーは初めてで、テンションが上がります!
カウンターは馴染みの客が座るところと教えてもらい、憧れのカウンターに座れなかったのは残念でしたが、
オシャレなお酒はとてもキラキラしていて、楽しく過ごせました!
私たちの関係

それからも彼は、接待がない日は私に連絡をしてきて、何度かご飯に行きました!
行けば楽しいし、彼といるとなんとなく落ち着きます。
二人の仲は徐々に縮まり、デートにも行くようになりました!
彼の仕事のお昼休みに、二人で川沿いでのんびりお花見をしたり。。。
少し小さな神社に初詣に行ったり。。。
彼は、自然に手を繋いできました。
彼は普段はツンツンしているのですが、たまに甘えるような仕草もあって、私にはそれがとても可愛く感じました!
私は彼のことは全然タイプでもないし、彼に恋をしているかと言われると、そんなことは全くありません。
でも何となく居心地が良くて、いつもの自分と違った自分になるような、そんな不思議な感覚で、
彼と会うことは好きでした。
でも、私は引っかかっていることがありました。
まず、彼は本当に弁護士なのか。
彼女や家族はいないのか。
彼は当日や直前に連絡してくることが多く、また集合場所もいつも彼の職場付近で、私のことをどれだけ本気で考えているのかも分かりませんでした。
彼の正体

その日、彼は夕方から仕事でした。
昼間会った後、そのまま彼の職場まで二人で歩きました。
私はチャンスだと思いました!
彼と職場の前で何食わぬ顔でお別れをし、去った後、私は急いで彼の職場だというビルまで戻り、ビルに入っているテナントの写真を撮りました!
そして調べてみると、彼はなんと正真正銘の弁護士でした!
私は本当だったんだ!とビックリ!
でもまだ彼の素性は謎だらけで、信じてはいけないと自分に言い聞かせました。
新たな出会い

そんな時、私に新たな出会いがありました!
職場の先輩からの紹介でした。
その彼とは、初めて食事をした時から何か惹かれるものがあり、彼と出会ってからは仕事までも楽しく感じるようになりました!
その彼と連絡を取っている間も、弁護士の彼とご飯に行くことはありましたが、
紹介された彼から3回目のデートで告白され、私はOKをしました!
そして、弁護士の彼と会うことを辞めました。
最後に

弁護士の彼からのお誘いを断るようになって1年以上たちますが、未だに、たまにお誘いが来ます。
あの時出会った彼とはもう別れましたが、弁護士の彼からのお誘いも受けません。
やはり、信用できない所が大きいです。
ナンパで出会って結婚される方もいますが、私は全てを疑ってしまうため、難しかったようです。
弁護士さんを逃したのは大きいですが!いい経験になりました!
kawai著













