通勤・通学にて出会う

通学電車で偶然見かけた彼に一目惚れ!視線を送り続けていると彼は・・・!

偶然出会った人に一目惚れ!なんてことはありますか?
全く面識のない人に突然声をかけるのは、なかなか難しいですよね。
しかし、声をかけなくても何度も顔を合わせることで、興味や好意を持ってもらえることがあるそうです。
これからお話する彼女のように。

 

言いたい四文字

7:53発 いつもの電車
6両目 いつもの車両
いつもドアにもたれて本を読んでいる君。
今日こそはおはようって言いたい。

私は意気込んで電車を待っていた。

 

恋の始まり

彼を初めて見たのは3か月前。
たまたま早起きをしたので、いつもより2本も早い電車に乗れた。
私が乗った反対側のドアに君はいた。

 

彼を一目見た瞬間、時間が止まったように感じた。
彼に一目惚れをしてしまったのだ。
呼吸も忘れて、彼を見つめていた。

 

私はいつもより30分早く起きたせいで、恋をしてしまったのだ。

やっぱり言えない!でも見つめているだけで幸せ・・・!

翌日から、私は以前より30分早く起きるようになった。
それはもちろん、彼にに会うため。
髪形をセットして、制服のリボンを綺麗に結んで、家を出る。

 

ドキドキしながら、電車をまつ。
「おはよう」って声をかけるんだ。
頭の中で何度も声をかけるイメージをした。

 

大丈夫、自信を持って!私!

 

そう自分に言い聞かせる。
ドアが開き、電車に乗り込む。

 

彼は昨日と同じ場所にいた。

 

鼓動が加速していくのが分かる。
頬が熱いから、顔が赤くなってるかもしれない。
緊張して鞄を持つ手が震える。

 

本を読んでいる君に思いきって

 

「おはよう!」

 

・・・とは言えなった。

 

やっぱり勇気が出ない。
読書の邪魔しちゃうかな。
嫌われちゃって、もう会えなくなったらどうしよう!

 

そう思うと、怖くて声をかけられない。
思わず溜息が漏れる。

 

私は少し離れた場所から気づかれないように彼を眺めた。

 

それにしてもかっこいい。
朝から彼を眺められるなんて幸せ・・・。
無意識にニヤニヤしてしまう。
おっと危ない。
顔を無表情に戻すために一旦窓の外を眺めて平常心を取り戻す。
そして、また彼に視線を戻す。

背が高いな。180cmくらいはあるかな。
私と同じ制服じゃない、どこの高校だろう。
彼女はいるのかな・・・。
いないといいな。
なんの本読んでるんだろう。
頭良さそうだな。
彼に勉強教えてもらいたいな。
カフェとか図書館に二人で行って・・・。

 

つい妄想が広がってしまう。
あれこれ考えているうちに彼は途中駅で降りてしまった。

 

明日こそはおはようって言おう!

 

心に決めて私は学校へ向かった。

 

3か月が経ち・・・。チャンス到来!?

明日こそは!今日こそは!
と思って3か月が経ってしまった。
どうしても声がかけられなかった。

 

もう知り合うのは無理かな・・・。

 

眺めてるだけで幸せだし、声をかけて嫌われちゃったら嫌だし、このままでもいいかな、と諦めはじめていた。

 

そんなある日、いつも通り彼の姿にうっとりしていると、彼はふと本から顔を上げた。
そして、私の方を見た。

彼と目が合ってしまった。
その上、彼は私に微笑んでくれた。

 

驚いて私は目を逸らしてしまった。

 

目があったよね今。
あ、もしかして私の後ろにいた人に微笑んだのかな。

 

そう思い、振り返って見たがそれらしき人は見当たらない。
やっぱり私に笑ってくれたのかな。嬉しい!

嬉しさと驚きでドキドキしてしまう。

 

あ、でも声をかけるチャンスだったんじゃないかな。
せっかくのチャンスを無駄にしてしまった。
彼が私に目を向けてくれて、その上微笑みかけてくれるなんて二度とないかもしれないのに。
私は目を逸らしてしまったことを後悔し、落ち込んだ。

 

その日は彼に目をむけることが出来なかった。

 

彼の驚きの行動

次の日、私が電車に乗り込むと、彼はおもむろに荷物を手に取り、場所を移動しようとしていた。

 

ああ、やっぱり嫌われちゃった。
昨日、愛想悪くしちゃったから。

涙がこぼれそうになるのをこらえる。
すると、彼は私の隣に移動してきた。
驚いて涙は引っ込んだ。

 

なんで!?

 

心臓がバクバクして、今にも破裂してしまいそうだった。
鼓動の音が彼に聞こえてしまうんじゃないか、と心配になる。

 

そんなこと心配している場合じゃない。
今がチャンス!!
声をかけるんだ!おはようって。
頑張れ私!いっぱいイメージトレーニングしてきたでしょ!
大丈夫!できる!

 

と思っているうちに、彼の下車駅についてしまい彼は電車を降りてしまった。

 

あーあ。私の意気地なし。

また涙が出てきた。

 

重なる二人の「おはよう」

次の日も、その次の日も彼は私の隣に立つようになった。

 

どうてしてだろう。
もしかして私のこと好きなのかな!?

 

いやいや、そんなこと考えるのは止めよう。
違っていたら私の心が傷ついてしまいそうだから。

 

そんな日が数日続いたある日。
電車のドアが開いて乗り込んだ時、彼と目が合った。

 

今しかないと思った。

 

「おはようっ・・・!」

聞こえた自分の声に違和感を感じた。

 

私以外の声も聞こえたような・・・?

 

なんと、彼も私と同じタイミングでおはようと言ったのだ。

 

彼の顔を見上げると、彼は照れくさそうに笑った。
私もそれにつられて笑った。

 

彼の顔をこんなに近くで見るのは初めてだ。

 

伝えたい四文字

それから毎日彼と挨拶をするようになった。
初めて挨拶を交わしたときのように、声を合わせて。

 

初めは私の一目惚れからだった。
面識もなく、心の距離が一番遠いところからのスタートだったけど、今は友達くらいの距離まで縮んだ。
でも、もっと近づきたい。
一番近い距離まで近づきたい。
彼の彼女になりたい!

 

次に伝えたい言葉をもう決まっている。
「好きです」の四文字だ。

ookido著

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