ある友人から聞いた、冬の日の恋物語。周りがどんどん結婚する中、自分も恋がしたくてマッチングアプリにのめり込んでいた。当時の年齢は22歳、社交的で少し真面目な性格の彼。
「自分だけポツンとおいて行かれているなぁ、、」
そんな時に、年齢の離れた好みの女性とマッチング。「出会いと別れ」を通して、彼から“人生において必要なこと”を教えられました。その時の体験談を紹介します。

彼の名前は「大地(仮名)」、大地は運命の人を探すため、数種類のマッチングアプリのサイトに登録し、女性との出会いを求めていました。そんな時、携帯から「ピコン!」と音が鳴り響き、覗いてみると条件に合った女性からメッセージが届いた。どうやら、マッチングに成功したみたいです。プロフィールを見ると、名前は「希(仮名)」、年齢は「33歳」の一回り離れた女性であることが判明。年齢が離れていることに対して、少し不安そうにしていた彼ですが、顔写真を見て(この人タイプの顔だなぁ、、)と思い、勇気を出して後日会う約束をしました。
それから数週間後の出来事。待ち合わせ当日、大地はワクワクしながら、集合時間で希のことを待っていました。ところが、10分、、20分、、30分、、と時間だけが経過。空を見上げると、青々としていた空の色が赤色へと染まっていました。
気が付くと1時間が経過。大地はあることを思い出しました。(そういえば、くまのキーホルダーを鞄に着けていて、花がらのスカートを履いているって言ってたなぁ、、)しかし、そんな女性の姿はどこを探しても見当たりませんでした。流石に不安になり、電話を掛けると、こっちを見つめながら歩いてくる女性がいました。その女性は、くまのキーホルダーと花柄のスカートを身に付けていました。こんなにも目印になるモノはあるのに、顔写真とは全くの別人で、大地は女性が同じ場所でずっと待っていたということに全然気が付きませんでした。

その後、彼は車のドアを開けて女性をエスコートし、助手席に乗せました。ドライブ中は他愛のない会話が続き、2人は少し離れたファミリーレストランでディナーをすることにしました。
レストランに到着し席に着いた後、大地は「ハンバーグ定食」希も同じメニューを注文しました。大地は希に「ハンバーグ好きなんですか?」と聞くと、希は「ここのハンバーグが1番好きでよく来るんです」と答えました。その流れから会話が盛り上がり、2人は好きな食べ物、好きな音楽、趣味などを教え合い、気が合うことが分かりました。店を後にして車に乗り込み「今日は楽しい時間をありがとう!」とお互いに挨拶を交わし、次に会う約束をしました。そして、希を家の近くの駅まで送りました。

その日を境に、大地は希に思いを寄せるようになっていきました。月日を重ねていくにつれて、仲良くなっていきました。大地は女性経験が少なかったということもあり、美容院にも行ったことがなく、ファッションのセンスもそこそこで、自分の容姿に全く興味がありませんでした。真面目だった彼は、もっと自分を見てもらえるように、まずは「自分を好きになることから始めてみよう」と日々努力を積み重ねてきました。
数日が経過し、希と待ち合わせした日がやってきました。しかし、当時の待ち合わせ場所に、希は来ませんでした。2時間経っても来ませんでした。(初めて会う訳でもないし、前みたいに気が付かない訳ないよな、、)大地は不安になり、電話を掛けました。すると「現在この番号は使われておりません。番号をお確かめ、、ツーツーー」と聞こえる音声ガイダンス。その後、大地は希と結ばれることはありませんでした。

彼は当時のことをこのように私に教えてくれました。
「希さんのこと、本気で好きだった。結果ダメだったけど、あの経験があったからこそ、俺には今の幸せがあるんだ」
そう言うと、大地は子供の頭を撫でました。そう、彼はあの後、別の女性とマッチングアプリで出会い、めでたく結婚したみたいです。大地が今こうして笑っていられるのは、当時思いを寄せていた希さんとの出会いがあったからです。私はふと、こう思いました。(確かに彼が希さんと出会ってから、まるで別人のようになっている、、)見た目だけではなく、性格も「情熱的」な人間になっているように思いました。
この話を聞いたことをきっかけに、私は「辛いことも人を成長させる、大切な経験なんだ」と思えるようになりました。

r672著



























