初恋と私。
朝の光が差し込むオフィスビルの窓から、東京の街並みが広がっていた。
いつもより太陽の光が、眩しく感じた。
私ことK(26歳のOL)は、今日もいつものようにデスクに向かっていた。
しかし、私の心には、最近別れた恋人、Lのことが重くのしかかっていた。
二年前に、私とLは同じ会社の新人研修で出会った。
Lは快活でユーモアのある性格で、すぐに周りの同僚たちに好かれた。
私は内向的で新しい環境に馴染むのに苦労していたが、Lの明るさに惹かれて自然とLと話す機会が増えた。
私は今まで恋愛をしたことがなかった。
そして、私とLは同じ課内の同じ職場になった。
共に仕事に励む中で、私とLはしだいに互いの存在が大きくなっていった。
休日にはよく都内を散策し、公園でピクニックをしたり、映画を観たり、時にはカフェでのんびり過ごしたりした。
今まで生きていた人生の中で一番楽しいと感じていた。
私はLと一緒にいると、時間があっという間に過ぎていくのを感じた。
Lの隣にいると、自分が特別な存在であるかのように思えた。
今思えば、この時が私にとって、人生の絶頂期だったかもしれない。
変わりゆく日々。

付き合い始めてから一年が過ぎた頃、Lは転職を決意した。
新しい職場での忙しさとプレッシャーから、二人の時間は次第に減少していった。
私は寂しさを感じながらも、Lを支えたいという気持ちで頑張っていた。
しかし、Lの心は次第に私から離れていった。
ある晩、私とLは、久しぶりにデートをした。
とても綺麗で、おしゃれなレストランでディナーを楽しんでいた。
私は普段通りの楽しい時間を過ごそうとしたが、Lの表情はどこか遠くを見つめていた。
私が勇気を出して
「何か悩んでいるの?」
と尋ねると、
Lは深いため息をつきながら、
「俺たち、もうダメかもしれない」と呟いた。
その言葉は私の心に鋭く突き刺さった。
私とLの別れの時。

その夜、
Lは「お互いにとって、これが一番いい選択だと思う」
と言いながら、私に別れを告げた。
私は何が何だか分からなかった。
しかし、私は涙をこらえながら、Lの言葉を受け入れた。
Lの幸せを願うことが、自分にできる唯一のことだと信じていたからだ。
それから数週間も、私は自分の感情と向き合いながら日々を過ごした。
オフィスでは仕事に集中しようと努めたが、ふとした瞬間にLとの思い出がよみがえり、涙がこぼれることもあった。
Lとの楽しかった思い出を打ち消すために、仕事に打ち込むことで気持ちを紛らわせようとしたが、Lの存在は私の心から消えることはなかった。
ある日のこと、私は会社の休憩室で一人でお茶を飲んでいた。
このお茶はいつも飲んでいるお茶より、少し苦く、そして、しょっぱく感じた。
窓の外には春の桜が咲いていた。
Lとの最後の別れも、ちょうどこの季節だったことを思い出し、胸が締め付けられるような気持ちになった。
しかし、同時にLと過ごした日々がどれだけ自分にとって大切だったかも感じていた。
これが私にとって、一番の道なんだと。
新たな一歩を踏んだ私。

私はそっと目を閉じ、深呼吸をした。
なんども、なんども、深呼吸をした。
Lとの別れは確かに辛い経験だった。
それもまた自分を成長させる一部だと考えた。
Lとの思い出は消えることはないが、それを胸に新しい一歩を踏み出そうと決意した。
その日以来、私は少しずつ前を向き始めた。
新しい趣味を見つけたり、友人との時間を大切にしたりと、自分の生活を充実させることに力を注いだ。
Lとの別れは彼女にとって大きな痛みであったが、その痛みが私をより強く、より優しくしたことは間違いなかった。
私は新しいプロジェクトに挑戦することにした。
度々、失敗することがあっても、めげずに、
仕事を通じて自己成長を図り、さらに多くの経験を積むことで、自分自身を高めることができると信じていた。
Lとの思い出を胸に秘めながら、私は自分の未来に向かって歩み続けた。
春の風が私の髪を揺らし、私は窓の外を見つめながら微笑んだ。
過去の恋愛は儚いものだったかもしれないが、それが今の自分を形作っている。
新しい季節が始まる予感に胸をおどらせ、私は新たな一歩を踏み出す準備ができていた。
私の心に春の風が吹き込んで、新たな始まりを告げていた。
私はLとの思い出を胸に、未来への希望を抱きながら、新しい一歩を踏み出す準備を整えていた。
いずれまた、初恋のような出会いを信じて、私は前に進んだ。
695著





























