寂しいクリスマス

私は20年間彼氏が出来たことがない。
中学を卒業し、女子高に進み友達と自由にしているのが楽しかった。
でも、それは言い訳に過ぎない・・・
本心は彼氏が欲しかったし、恋人のいる毎日に憧れがあった。
出会いが無かったわけではなく、臆病なだけ。
私は自分に自信がなく、人の目もけっこう気にするタイプで嫌われたり、悪口を言われることに異常な恐怖心をもっていたのだ。
そんな性格だったため、友達の彼氏が友達を紹介してくれるという話が何度かあったが、嫌われるのが怖くて断ってしまっていた。
そんな私はクリスマスに家族と過ごすか、彼氏のいない友達と過ごすのがお決まり。
はじまりは先輩からの誘い

彼氏が出来たことのない私は、今年も彼氏とクリスマスではなく、友達とクリスマスか・・・と思っていた。
クリスマス1週間前に、友達とカラオケに行ったのだが、そこで中学の時の先輩に偶然会った。
先輩は昔から歌が上手く、声が色っぽい。そんな先輩が歌うと私はつい聞き入ってしまう。
そんな先輩と合流してカラオケを楽しんでいた。
すると、先輩が
「クリスマスイブにパーティーやるけど来る?」
と、言ってきた。
話を詳しく聞いてみると、先輩が主催で店を貸し切って、仲間達とワイワイするといったカジュアルパーティーらしい。
誰でも参加してよいらしく、一緒にカラオケに来ていた女友達と参加することになった。
チャンス到来かも?

まさかクリスマスイブにパーティーに参加することになるとは。
今年も友達とクリスマスか、と思っていたのがパーティーのお誘いなんて!
友達と美味しいものいっぱい食べれるかな?なんてちょっぴり楽しみに思っていた。
それからの1週間は一緒に行く友達とパーティーの話ばかり。
着ていく洋服をどうしようか?美容室に行ったほうがいいかな?なんて。
洋服はパーティーの2日前に買いに行った。
私は黒のシンプルなワンピース。それに合うアクセサリーもついでに揃えてみた。
当日を楽しみにしていた。
クリスマスイブの出会いから・・・

パーティーの当日。
私と友達はこの日のために買ってきた服を着て、久々のばっちりメイクでパーティー会場のお店に向かった。
お店は思っていた以上に広いお店で、たくさんの人もいた。もちろん!お目当てのご馳走もたくさんあった。
先輩にお誘いありがとうのお礼をしにいった。
先輩は忙しそうだったので挨拶だけに。
パーティーはカラオケがあったり、定番のビンゴ大会があったり、ダーツ大会もあったりして楽しかった。
私達はビンゴ大会に参加して、ご馳走をいっぱい食べていた。
すると、手の空いた先輩が声をかけてきてくれた。先輩の友人Mさんを紹介された。
Mさんは先輩の5つ上でこのパーティー会場でもあるお店で知り合った人らしい。
Mさんは穏やかで、笑うと目じりのシワがクシャとなって感じのいい人だった。
なに?予想外の出来事が・・・
寂しいはずのクリスマスイブが楽しく過ごせたことに満足していた。
そんなパーティー翌日の夜に先輩からの電話。
昨日のパーティーをした店に来て!とのこと。
私は誘われるままに行った。
そこにはMさんもいた。
先輩が
「Mさんがもう少し話たいって」
と、言ってきた。
私はなにか悪い事でも言ってしまったのか?と思った。
Mさんに私は
「なにか失礼なことしてしまいましたか?」
と、聞くとMさんは
「楽しかったからもっと話したかっただけだよ」
と、言っていた。私はホッとした。
それから先輩は店の店長と話し込んでいて、私とMさんの2人で話す時間が過ぎていった。
そしてMさんに送ってもらうことになり、2人で店を出て歩いた。
外は寒くて、Mさんは寒いからって、私の手をMさんのコートのポッケトに入れた。
ポケットの中でMさんと手を繋いでいた・・・
私は心の中で「この状況ってなに?どうゆうこと?」とドキドキしていた。
Mさんが
「今度、美味しいパスタのお店知ってるから行こう?」
と言ってきたので、私はとっさに
「はい」
と答えてしまった。
Mさんが
「なら約束ね!」
私は
「はい」
とだけ言った。
そして、自宅近くまで送ってもらい、自宅を知られたくなかった私は
「もうすぐそこが家なんで、ありがとうございました。」
と言うと、Mさんが
「俺の電話番号登録しておいて!今度、連絡するから!」
と、スマホを出してきた。
私は
「はい」
と、言ってスマホを取り出しMさんのスマホにワン切りした。
この日はここで別れた。
わたしの問題点って?

電話番号を交換して次の週末、Mさんから本当に連絡が。
「約束してたパスタを食べに行こう!」というお誘い電話だった。
了解して、先日送ってもらった場所で待ち合わせをした。
少しドライブをしてから約束していたパスタを食べにいこう!となり助手席に乗った。
緊張から私は何も話題が浮かばない、どうしよう?と考えてるとMさんがいろいろ話題を振ってくてた。
今度は私の行きたいとこ行こう!とか、映画を観に行こう!新しく出来たアウトレットパークもいいね!なんて。
そしてパスタ屋さんへ。
本当に美味しいパスタだった。お値段もなかなかでしたが・・・(笑)
お腹もいっぱいになり、前回と同じ場所まで送ってもらった。
「またね!」
って、別れた。
私はその夜、もしかしてこのまま進展したら恋人に?なんて想像してしまった。
Mさんいい人だし、そんなことになったら私にもやっと彼氏が出来るかも?なんて。
そんな気持ちはすぐに崩れた・・・
それからMさんからの連絡は来ることがなかった。
しばらくして先輩に会う機会があり、聞いてみると
「会ったときは気に入ってたって。でも、食事行ってみたら可愛いけど、妹みたいにしか思えなかった」
だそうだ・・・
ま、私ってこんなものなのよね・・・
Mさんのことは早く忘れよう!
好きになりかけてたのにな。
あ!Mさんの電話番号削除しておこう・・・
k92著












