学校での出合い

究極の選択肢、恋の別れ道?僕の同級生が下した決断とは…

 

日々人生を歩んでいる中で男性と女性が出会うことは必ずありますが、自分がどの男性や女性と接点を持つのかは選択できる時もあるでしょう。

自身がした選択や決断の先によって、新たに出会いや繋がりが生まれるのも事実です。

今回は、私の同級生に起きたある恋の出来事についてご紹介したいと思います。

僕の同級生T君

究極の選択肢、恋の別れ道?僕の同級生が下した決断とは...

これは、私が高校生の時のお話です。当時、私には好きな女の子がいました。しかし、自身への自信の無さと自分の見た目では無理だろうという先入観によって、私は一方的な片思いをしていたのです。

そんな私にもT君という同級生がおりましたが、何と彼も私のように好きな人がおり、私と同じように片思いをしておりました。だからよくこんな話をするのです。

「最近どう?」

「どうって?」

「なんか進展あった?」

「いや…」

「だよなぁ…」

二人でこんな会話をすることがよくありましたが、それでも悩みを共有できる友達がいることは良いことですね。

私は、T君とは同じクラスメイトで部活動も同じで、彼の事をよく知っていたつもりです。T君と私は何となく真面目で地味な性格をしておりましたが、私と彼の性格には決定的な違いがありました。

それは、T君は私と違って「すぐ行動に移す」性格でした。実は、私と違ってT君はすでに好きな人に告白をしていたのです。しかし、彼女にはすでに付き合っていた人がいたらしく、残念ながらフラれることになってしまいました。それでもT君は、諦めずに彼女の事を想っていたのです。

T君に訪れたまさかのチャンス?

究極の選択肢、恋の別れ道?僕の同級生が下した決断とは...

そんなT君にまさかの出来事が起こります。

「俺さ…告白されちゃった」

T君がぼそっと呟(つぶや)きました。

「えっ…!?あの子に?」

私は咄嗟に彼の想い人の事だと思いました。

「いや、違うんだ。実は…」

彼の話を聞いてみると、実は彼の想い人とは違う女の子から告白されたという内容でした。私は彼の話に少し戸惑ってしまいましたが、それでもそんなチャンスに恵まれて羨ましいと感じ、私は彼にこう言いました。

「でもやったじゃん!えっと…OKしたの?」

すると彼は、

「いや実は、考えさせてって言ったんだよね…」

T君は、少し複雑な表情を見せながら答えました。

T君に告白した女の子は同じクラスのSさんといって、クラスの中で比べるとおとなしめの性格で、眼鏡をかけた清楚な感じの女の子でした。

Sさんは、クラス内でいくつかある係の中で文化祭担当の係を担っており、T君も同じ係でした。そんな事から、T君とSさんは喋る機会がよくあり、仲は良いようでした。

私は、せっかくのチャンスなのになぜすぐOKしないのか疑問でした。しかしT君は、

「俺はでも…あいつが好きだからなぁ…」

T君は一度フラれていますが、かねてからの想い人を諦められずにいたのです。

そして、T君にとって人生で大切な選択を迫られることになったのです。

このタイミングで!?

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しかし事態は急変します。T君にそんな出来事が起きている時に、T君の想い人が付き合っていた男性と別れたという噂を耳にすることになったのです。その事実は間違いないらしく、T君は心が揺れ動いておりました。

そんな時、T君に私は考えもなしにこんなことを言いました、

「チャンスじゃない?少ししてから告白すれば、きっとうまくいくよ!」

私は、自分の事のようにテンション上げて背中を押したつもりでした。しかし、T君はこう返したのです、

「いや、俺今迷ってるんだ…」

相変わらず複雑な顔をしているT君に、私はあまり共感できずにいました。

(なんで?確かに必ずうまくいくとは限らないけど、今までだってすぐ行動に移してきたのに…)

そうなんです。T君はこういう時にすぐ行動に移していくような人でした。それが、勇気なのか無謀なのかは分かりませんが、少なくとも私は、彼の行動力があることに尊敬しておりました。

そして、彼はある決断をしたのでした。

T君がした決断…

究極の選択肢、恋の別れ道?僕の同級生が下した決断とは...

T君にとってドラマのような恋の出来事があってから少し日が経ちました。ある日、私は思いがけない光景を見ることになるのです。

(あれっ?嘘だろ…?)

私の目に飛び込んできた光景は、何とSさんとT君が仲良く手を繋いで歩いていた場面でした。その時、私は時が止まったような感覚に襲われましたが、はっと気付いて、後で真相をT君に聞こうと思ったわけです。

友達とはいえプライベートの事でしたのですぐには真相を聞かずにおりましたが、T君と遊ぶ予定が出来たのでその時に聞くことにしました。そして当日、私は彼に尋ねました。

「もしかして、Sさんと付き合ってる?」

私はなぜかドキドキしながら尋ねました。すると彼からは案の定、

「おっ!そうなんだよ。色々悩んだけどな」

と、どこかスッキリしたような顔でT君は答えました。そして、私は自分の貯め込んでいたモヤモヤを彼にぶつけるように言いました、

「えっ!?だって、お前の好きなあの女の子はどうなるんだよ?」

私が真剣に言うと、彼はこんな言葉で返してくれたのです。

「いやさ、俺も悩んだよ。だけどこう思っちまったんだよ…」

T君は少し照れくさそうにしながら続けます、

「俺を好きになってくれた人って初めてだなと思ってさ…。だからさ、それだったら俺もその方がいいなって思って…」

私は、このT君の言葉を今もはっきりと覚えていますが、今考えるととても納得させられる答えでした。

T君は、自分が好きな人より、自分を好きになってくれた人を選んだのです。

当時、私はその答えを聞いた時に、何かモヤモヤしながらもとても羨ましかったのを覚えております。勿論、彼に彼女ができたことも羨ましかったのですが、その彼女はT君が好きで付き合ったという事実の方が何だかとても羨ましく感じたのです。

そして、私はこう思ったのです。

(俺が好きな人に告白して仮に成功したとしても、その人は本当に自分のことが好きでOKしてくれたのだろうか)

何とも答えが見つかりそうで見つからないような疑問ですが、私はT君の出来事をきっかけに自分自身の気持ちが本物なのかを考えるようになりました。

自分を好きになってくれる人が現れるかは運によりますが、「彼女が欲しいという気持ちだけで相手を好きになろうとしていないか」という事を自分自身に問いかけるようになったのです。

すると不思議なことに、その時に好きだった女の子に対して全く興味が無くなってしまったのです。あれだけ想っていたはずだったのに。

ですから私は今、先ずは自分自身の気持ちを大切にしようと心に決めております。きっといつか彼女ができるその時が来ると信じて。

d468著

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