学校での出合い

初めての恋

初めての恋

こんにちは。

私は製薬会社MRをしている26歳の独身女性です。

私が中学1年生の頃に体験した初恋の物語を綴っていこうと思います。

 

文化祭での彼との出会い

中学生になって初めて、学校の文化祭が開催されました。

私の通っていた中学校は文化祭と体育祭が交互に開催されていて、1年生の時は文化祭だったのですが、小学校では運動会しかなかったので中学生になって初めての文化祭でたくさん出し物の準備や練習をし、心躍らせていたことを今でも記憶しています。

中学生になると彼氏ができる子がちらほら出てきたり、小学校の頃とは少し違う恋愛事情で友達の恋を応援するのもとても楽しくて、今思えばあの頃はきらきらと輝く毎日を過ごしていました。

私はというと、派手な見た目だったために勘違いされることも多く、入学早々トラブルに巻き込まれたこともあり、あんまり積極的に恋愛するということはありませんでした。

文化祭当日を迎え、友達と一緒に他のクラスの演劇部の舞台を見に行きました。

その時、舞台で主役を務めていたのが演劇部に入っている勇斗(はやと)でした。彼の演技はとても引き込まれるものがあり、その瞬間から私は彼に惹かれてしまいました。

中学生といえば、何かを真剣に取り組むなんてダサいみたいな風潮なのにも関わらず、そんなことなど気にする素振りも一切なく真剣に演技をしていた彼はとても魅力的でした。

惹かれ合うふたり

文化祭を終え、お祭りムードもすっかり落ち着いてきた頃、偶然にも図書室で勇斗と再会しました。
と言っても、私は大勢の観衆の中のひとりだったので当然勇斗は私のことなど知りませんでした。

私は、長編で読み応えがある大好きなシリーズの本があり、それを借りに行ったのですが、勇斗も同じシリーズの本を手に取っていたことで会話が生まれ、その時から私たちは好きな本や映画の話題で盛り上がり、お互いの趣味や興味を知ることができました。

放課後や週末、私たちは一緒に過ごす機会が増えました。彼と一緒にいると、時間がたつのがあっという間でした。

勇斗の部活がない日は一緒に帰ったり、近所にある大き目の公園に行ったり、隣町の大きな図書館に行ったり…

ただ同じ時間を同じ空間で過ごすだけでドキドキしたしわくわくしたし、彼の笑顔や優しい言葉に私は安心感を覚え、彼と過ごす時間が私の日常を特別なものにしていました。

会わない日もたくさん電話やメールをしてお互いを知っていきました。

悩む進路と、すれ違う二人

しかし、2年生になると、私たちの関係に変化が現れ始めました。

彼は部活が忙しく、私もまた学業や友人との時間が増えていき、お互いに忙しくなる中で、何となく距離を感じるようになったのです。

ある日の放課後、勇斗とよく行った公園に足が向いたのでひとりでベンチに座って、なんとなく考え事をしていたところ、偶然彼が現れたのです。

最初は少しぎこちないながらも、話すうちにやっぱり楽しくて、一番仲が良かった頃に一瞬で戻りました。

ですが、どことなく彼は思い詰めた表情で、部活や進路について悩んでいることを話してくれました。

演劇をすることが楽しいから将来は俳優になりたいけど、進学しようとしている学校には演劇部がなく、本当に行きたい学校は演劇が有名だけど今住んでいるところからは通えなくて、どうするべきか模索しているということだった。

私は毎日流れるように時を過ごし、何も考えずに毎日起こることを消化しながら生きていただけだったのだと気づかされるくらい、勇斗は真剣に将来のことを考えていて、まだ中2なのに自分より全然大人で、違う世界の人のような感覚になりました。

ついこの前まで、同じ時を同じ場所で過ごしていた勇斗はこんなにも自分を持っているのだから、なんとなく距離を感じると思っていたのも当然だなと納得した瞬間だったように思います。

彼の存在を一番初めに知った時、惹きつけられる演技をしていた。

その姿を見て私は勇斗を好きになったし、きっと勇斗ならすばらしい俳優さんになれると思いました。

「勇斗なら絶対にできる!もしも遠くに行ってしまっても、ずっと応援している!」

これが勇斗にとって背中を押した言葉になったかはわからない。

だけど心からそう思ったし、そう伝えること以外なかった。

進むべき道

そして季節は流れ、私も自分の進路を考える時期になりましたが、もちろん勇斗のようにはっきりとやりたいことがあるわけではなかったので、自分の学力に合った学校を受験することになりました。

進路相談の時期が終わったので、久しぶりに勇斗にメールをしたところ次の日曜日に遊ぶことになり、話を聞いてみると彼はたくさんオーディションに応募していたようでほとんど画面に映らないような役だけど出演することになったとうれしそうに教えてくれました。

そしてやっぱり遠方の高校に進学することになり、親元を離れて寮生活をすることに決めたということでした。

夢を叶えること、応援すること

遠方に進学した勇斗は、すぐに事務所に所属することになったそうで、夢を叶えて今では時々ドラマや映画で姿を見かけるすばらしい俳優さんになった。

大人になった今、思い返しても中学生でしっかりと自分のやりたいことを持ち、ぶれない思いや行動力で夢を叶えた勇斗は、人として最高にかっこいいし、そんな彼に好きになってもらえた自分も、彼を好きになった自分も、一緒に過ごしたあの時間も、すべてを尊いと思える。

「夢を応援するために別れを選んだ」のではなく「勇斗が夢を叶える姿を見るのが私の夢」に変わった。

初めての恋。

たった2年半という短い月日は、人生の中でほんの一瞬の出来事でしかないのに、その一瞬一瞬が、今でも色んな感情を思い出させて、思い出すたびにせつない気持ちにさせる。

中学生だった私たちは、大人でもなく子供でもない、青く痛い思いをして過ごす日々もたくさんあった。

まだまだ心が未熟で、ひとりで悩むこともたくさんあった。

だけど、彼の選択を心から応援できたことは今でも誇らしく思う。

 

705著

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