当たり回!イケメン集団との合コン

私がまだ20代前半だった頃、友人主催の合コンに行きまくっていた。
とは言え私自身が恋愛に飢えていたわけではなく、
合コンの数合わせに使われていたというのが現実だ。
むしろ合コンは好きではなく、自己紹介や王様ゲームなど、
合コン特有のめんどくさいやりとりに辟易していた。
それでも毎週のように友人からお誘いの連絡がくるので、できる限りつきあっていた。
秋のとある金曜日の夜のこと。
会社を定時ダッシュして一人暮らしのアパートに帰り、シャワーを浴び、
秋色ファッションとメイクをバッチリ決めて合コン会場がある繁華街へ。
私たち女性陣だけ先に待ち合わせをし、一緒に合コン会場に向かったのだが、
私以外の3人はやる気に満ちあれていた。
男性陣より先に会場に着いた私達は、どんな人が来るのかワクワクドキドキ、
期待に胸を膨らませていたが、
女子トークに花を咲かせていたその瞬間、個室の入り口のドアが静かに開いた。
「こんばんは。待たせてごめんね。」
入ってきたのは、レベルの高い超絶イケメン集団だった。
正直、驚いた。
今まで参加してきた合コンは申し訳ないがハズレばかりだったからだ。
なぜかモテた私

先述したとおり私は合コンが嫌いなので、
なんなら他のみんなに楽しんでもらうために裏方役に徹した。
運ばれた料理はすぐにとりわけ、灰皿や取り分け皿の交換、
飲み物が空になる前にお代わりを聞いてオーダーする。
店員ばりに目配せ心配せを行い、合コンが円滑に進むようテキパキ動いた。
学生時代のアルバイトで厳しく接客術を教えてもらったため、
つい癖でこのようなことをやっていた。
また、トークが盛り上がるように男性陣のボケを拾いまくってツッコミを入れ、
1人の男性が話し出したマイナーなトークテーマには皆も理解できるように補足を入れ、
とにかく個室全体がうまく回るようにフル回転したのだ。
それがいけなかったのか、男性陣から「すごく良い子」と注目を浴びてしまった。
(ここで断りを入れておくが、私は決して容姿は整っておらず、むしろどちらかと言うとブサイクである)
女性陣から冷たい視線が送られてきたのは想像に難くないだろう。
個人的なお誘い

合コンではみんなでLINEの連絡先交換をしたのだが、お開きになったあとに
ケンという男性から「個人的に遊びたい」という連絡が入った。
ケンはなんと日本とポーランドの両親から生まれたハーフで、
整った顔立ちとダビデ像のような美しい肉体の持ち主だった。
本来なら断りを入れる私だが、
一緒に合コンに参加していた美香が隆という男性を気に入ったようで、
隆も交えてWデートをしたいと提案してきたのだ。
めんどくさいとは思いつつも美香の恋心を邪魔することはできず、
私はWデートをすることをしぶしぶ決意した。
ケンからの熱烈アピール

Wデート当日。
最初から美香は積極的に隆に話しかけ、2人は良い雰囲気に見えた。
当然私は乗り気ではないため、残された私とケンは少し気まずい空気を醸し出していた。
しかしケンはそんな私の微妙な雰囲気を払い除けるように
これでもかと言わんばかりにアピールしてきた。
私に気があることを恥ずかしげもなく伝えてくれ、
どんなものが好きでどんな彼氏が欲しいか、まさに質問攻めである。
私と彼の距離感は当初は北海道と沖縄ほど離れていたが、
最終的には北海道と大阪くらいまでに縮まった。
これが西洋の血か、と意味の分からない納得感を感じた私であった。
Wデートのあと

Wデートが終わって解散した翌日からもケンから「2人で遊びたい」と頻繁に連絡がきた。
しかし私はどうしても乗り気になれなかった。
そもそも彼氏が欲しいと思っていなかったことに加え、
恋愛経験が乏しくて新しく恋愛を始めることに自信がなかったからだ。
告白された訳でもないのにお断りを入れるのは勘違いも甚だしいので、
私はケンのLINEをブロックすることにした。
今思えばひどいことをしたものだ。
あれから数年、私は現在醤油顔の純日本人と結婚したのだが、
ハーフのケンと関係を続けていたら
今の生活はどう変わっていたのだろうかとたまに思い起こすことがある。
どうか可愛い奥さんとハーフ顔の子供に囲まれて幸せな生活を送っていて欲しいものだ。
k83著





















