学校での出合い

後悔からの卒業

これは高校を卒業してから夢を追いかけるために、とある専門学校に入学したときの私の物語です。入学式当日、新しい環境に胸を躍らせながら教室の扉を開けました。「今日から2年間、よろしくお願いします」そんなことを考えながら、自分の名前が書いてある席に着きました。しばらくするとメガネ姿の優しそうな先生(男性)が教室に入って来て「入学おめでとう、もうすぐ入学式が始まるから体育館に行くように」と指示がありました。

そして体育館に着くと、入学式が始まりました。私は緊張のせいか、少しこわばった顔つきで「みんなと上手くやっていけるかなぁ、、」「最初に何を話そうかなぁ、、」先生たちが次々へと祝福の言葉を話していく中、私はそんなことばかり考えていました。

入学式が無事に終わり教室に戻ると、前の席の男子が机に貼ってある名札シールを読んで「この名前何て読むの?ちなみに俺は海(仮名)よろしく!」と声を掛けてきました。私は手に汗を握りながら、自分の名前を教えて「よろしくお願いします!」と答えました。緊張していた私に初めて声を掛けてくれたのは、見た目がちょっぴり怖そうな、金髪の海くんという男子でした。私はその日から彼のことを少しずつ意識するようになりました。

入学式から2週間が経ち、クラスメイトと徐々に打ち解け始めてきた頃、授業の一環でグループ活動を行うことになりました。引っ込み思案な私の性格。みんなの前で意見を言うのはとても苦手でした。私が気になっている前の席の海くんと机を向かい合わせにするのは、もっと苦手でした。私は仕方なく机を合わせたのですが、彼の顔だけ見ることができず、不審な動きばかり繰り返していました。そんなこんなでグループ活動を無事に終え、帰宅時間になりました。

私は学校を後にし、近くの駅まで歩いていると、後ろから聞き覚えのある声が私の名前を呼びました。その正体はなんと、海くんだったのです。私は頬を赤くしながら「どうしたの?」と聞くと、彼は「さっき俺と全然目を合わせてくれなかったけど、何か悪いことした?」と聞いてきました。「気のせいだよーーー!そんなことより連絡先教えて!」と話を逸らす私。(思わず勢いで聞いてしまった、、)その日を境に、海くんとの距離はどんどん縮まっていきました。

そして1年が経過した、ある春の日のこと。学校生活も残り半分となりました。(いつも通りの教室、いつも通りの先生、いつも通りの、、あれ?海くんがいない)学校を休んだことのなかった彼の姿が教室にはありませんでした。そんなとき、クラスメイトの男子から、耳を疑う言葉が。それは、海くんが「停学処分」になったということ。臆病な私はもちろん、先生に何があったのか聞くことができませんでした。その日から彼の姿を学校で見かけることはなくなり、私の前の席はずっと空いたままでした。授業中、彼が座っていた席を眺めながら「あの日に戻りたいなぁ、、」と考える日々が続きました。

海くんのいない教室、寂しい気持ちでいっぱいになりました。

そして、更に月日が流れ、私は卒業式を迎えることに。卒業式が終わり、クラスメイトや先生たちに別れを告げ、私は教室を後にしました。正面玄関に行き、下駄箱を開けると1通の手紙とフルーツの喉飴が入っていることに気が付きました。その手紙には「卒業おめでとう、初めて会ったときに一目惚れした。俺が停学になった理由は聞かないでほしい」と書かれてあり、喉飴のパッケージには「風邪引かないようにな!」と大きな文字で、体調を気遣ってくれる言葉が書かれていました。差出人を見ると、私が恋した「海くん」からだったのです。

彼が学校に来れなくなった理由は今でもずっとわからないままですが、卒業式の日、先生に気付かれないように「下駄箱まで来てくれていたこと」卒業してから彼の気持ちを初めて知ったときは、本当に悔しくて悔しくて仕方がありませんでした。彼を好きになってしまったことに罪悪感を感じたこともありました。「出来ることなら、過去に戻ってもう1度やり直したい」あのとき、私が積極的に彼に話しかけていれば、未来は変わっていたのかもしれない。そして、彼も停学にはなっていなかったのかもしれない。しかし、この体験は今の私にとって、きっと必要なことだったのかもしれません。私は「後悔からの卒業」をすることに決めました。次の恋に進むためには「後悔する恋愛も悪くないのかなぁ、、」と思っています。

r676著

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