サークルでの出会い

恋愛に一番必要なのは何?

恋愛に一番必要な物は何だと思いますか?
相手好みのビジュアル?
好かれる正確?
はたまたお金?????

一番大切なのは【タイミング】なのではないかと思います。
今回はそんな、奇跡の瞬間を逃さなかった恋のお話です。

10年前

A君とMちゃんが最初に出会ったのは10年前。
スポーツサークルの先輩後輩でした。
Mちゃんがサークルに加入した日、とても緊張していた彼女に
緊張をほぐそうと、おどけた態度で接してあげたのがA君でした。
「あ、気を遣ってくれてるんだな。」とMちゃんはすぐ気付いたそうです。
「緊張を解いてあげたいな。」とA君は思ったそうです。

そんな二人の最初の出会い。
当時はそれぞれに、彼氏彼女がいた為に特別な感情へと発展しなかったのです。

ただ、言葉では説明できない何かをお互いに感じていました。

先輩後輩から友人として

初対面で好印象を持っていた二人はサークルの先輩後輩として仲良くなりました。
電話をしては、お互いの恋愛相談で話が盛り上がり、気付けば朝だった事もあります。

仕事で嫌な事があれば愚痴り合い
失恋をすれば慰め合い
楽しい嬉しい事があれば報告し合い
酔っ払っては連絡をし、「ちゃんと寝るんだよ」と気に掛けました。

そんな日々を過ごしているうちに気付けば先輩後輩から垣根を飛び越え
お互い一番仲の良い異性の友人という存在に代わっていったのです。

転勤で動き出す気持ち

そんな関係が2年ほど続いたある日。
A君が遠い地へ転勤する事になりました。
サークルのみんなで集まったA君の送別会。
Mちゃんは寂しくて寂しくて大泣きをしてしまいました。

そこで自分はA君の事が好きなんだと気付いたのですが・・・・
A君には彼女がいる、しかも遠くへ引っ越す、そして今の関係を壊したくないので、好きの気持ちを大切に心の奥底へ隠しました。

転勤して離れてから数年後。
A君は彼女と別れていました。遠距離恋愛を続けるのが難しかったのです。
それでもMちゃんとの関係はそのままでした。
何かあったら電話をし、もちろん彼女と別れてしまった時も電話で報告していました。
そこでA君は気付くのです。
自分の一番そばにいて気を許しているのはMちゃんだと、Mちゃんの事が好きなんだと。
しかし、その気持ちに気付いた時にはMちゃんには彼氏がいたので、やはりA君も気持ちを伝えずに蓋をしました。

こうして、この二人はずっと気持ちを隠し続け・・・。
想いを伝えるチャンスが来ても、どちらかに付き合っている相手がいて・・・やっぱり言えなくて、でも好きで・・・・の繰り返し。
驚くことに、なんと10年の月日を過ごしていました。

タイミング

A君が遠い地から戻ってきたのは二人が知り合って10年目の春でした。
10年目にして初めて、お互い揃って彼氏彼女がいない時でした。

ただ、友達として長く信頼し合っていたので
今更、恋人になりたいなんて考えないようにしていたみたいです。

そんな二人を、タイミングという奇跡がやっと味方してくれたではありませんか。

A君お帰りなさいパーティーが行われた日。
タッチの差で帰りの終電を逃してしまったMちゃん。
ギリギリの時間に駅のホームに向かったのを知っていたA君から
「大丈夫?間に合った?」とメールが届きました。
Mちゃんは「間に合わなかったよ~。朝まで漫喫かな!」と返信をしました。

電車に間に合っていませんように・・・とA君の気持ちと
気に掛けてくれるのかな・・・というMちゃんの気持ち
二人のタイミングがやっと合った瞬間でした。

駅の改札を出て漫喫へ向かうMちゃんの前にA君が現れ
「朝まで付き合うよ。」と。
「うん、ありがとう。」と。

朝方。
二人はやっとお互いの10年分の気持ちを伝える事ができ、手を繋いで歩けるようになりました。

恋愛に必要なのは?

お互いの気持ちに気付いても
二人のタイミングが合わずに10年すれ違い続けていた関係が
タッチの差で終電を逃した、その数分間のおかげでめでたく結ばれる事になったのです。
きっとこの日、電車に乗れてMちゃんが帰っていたら、気持ちを伝え合う事はなかったと思います。

この二人のようにタイミングに恵まれずに結ばれない恋。
気持ちはあるのに、タイミングだけが合わない。
そんな恋愛がたくさんあると思います。
でも面白い事に、それが合う瞬間は、本当に一瞬の出来事。本当に些細な数分のズレなのです。

そう思うと、恋愛って奇跡の連続なのかもしれません。

パ491著

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